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​「あいりき」とは

 「あいりき」とは、愛する力を磨くピア学習プログラムのことです。「人を愛する」ことを考え、語ることを通して気づきを得るプログラムです。

 「あいりき」の目標は、より良く生きること、恋愛や生きることに前向きになること、人として成長すること、リカバリーが促進されることです。恋人を見つけることや知識を得ることを目的としていません。

1限  自分にとっての恋愛とは

1.「あいりき」について

2. 恋愛って何だろう?

3.「恋」と「愛」は違うの?

4. 愛する人は誰?

5. 自分にとって大切な人・出来事

2限  相手を理解する

6. 人を愛するために必要なこと

         って何?

  ほどよい距離感(バウンダリー)

7.会話(ロールプレイ)

1日目

2日目

3限  出会い

8.恋愛の相手を見つけるには

9.デートのマナーって何?

10.病気を理解してもらうには

 (ロールプレイ)

4限  長く付き合う

11.恋愛で気をつけたいこと

12.結婚

13.振り返りとエール

◎あいりきの特徴◎

少人数のクローズド形式

 4回同じ参加者とファシリテーターで実施します。そうすることで、連帯感が生まれ、語りの内容も深くなり、また、絆も深まることが期待できます。

チームで進行

 1~4限まで毎回リーダーは違う人が行います。リーダーはタイムキーパー。コ・リーダーが参加者への気配りをし、進行を補助します。専門家のように立派に冷静に進行する必要はありません。忘れていても、間違ってもいいのです。みんなで助け合いながら進行するほうが参加者も安心して、対等な関係にもなりやすいです。

当事者主導のプログラム、対等な関係で進める

 恋愛や結婚には正解がありません。だからこそ経験や考えを共有し、自分なりの考えをもつことが重要になると思います。病気や障がいを抱えながらの恋愛や結婚には、抱えていない人にはわからない不安や悩みもあるでしょう。同じような体験をした人だからわかることが多いと思います。参加する人も進行する人も対等な関係の中で共有します。また、人との関係で傷つく経験をしたことの多い、精神障がい当事者だからこそ、生きるとは何か、愛するとは何かといった人間の本質にせまれると思いました。

多様な価値観に触れる

 既婚、未婚、年齢、性別やセクシャリティを問わず、誰でも参加することができます。様々な価値観に触れることで自分なりの価値観も出てくると思います。

テキストを使った、語り中心のプログラム

 語ることが中心です。テキストは、内容を体系的に学べるようにすること、話が脱線しすぎないようにすること、に役立ちます。知識を得ることを目的としていません。

テキストは輪読する

 輪読することで参加者が主体的に参加している意識を持つことができます。また、声を出すことで緊張が和らぐことを期待しています。ただし、読むことが苦手な方もいますので、パスしてもよいです。

演習やロールプレイがある

 プログラムの中で、最も印象に残るのがロールプレイです。実際にやってみることで今までの不安が吹っ切れる、自信になるといった効果が期待できます。相手のことを考え、ともに関係を継続したいからこそ、どのように病気のことなどを伝えたらよいのか、などをやってみます。他の人のやり方も参考になります。このようなやり取りの中で、自分の特徴や課題に気づくこともあります。

なるべく休憩時間などの交流を大切にする

 プログラム以外の時間に話せる場を大切にすることをお勧めします。緊張している時、声をかけてもらうとリラックスできるかもしれません。気楽な関係で会話することにより、さらに交流が深まり、また、その後のプログラムでの語りにも深まりが出ると思います。

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