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精神障がい当事者と家族の

​相互理解学習プログラム

そうごりかい

名付けて「​そうかいプログラム」

​ ―なぜ親に当たるの?― 

 ​このホームページは 

 このホームページは、精神障がい当事者と家族の相互理解学習プログラム「そうかいプログラム」の専用ページです。

 「そうかいプログラム」とは、精神障がいのある当事者の方とそのご家族がお互い分かり合えるようになることを目指したプログラムです。

 特に、なぜ当事者が親に当たってしまうのか、その背景を当事者の立場で伝えています。また、親の立場の気持ちも含まれています。

 そして、当事者や家族がどのようにリカバリーしていくのかについても体験談が語られています。多くの当事者と親が実際に映像で登場し、知識と体験を組み合わせて理解できるように構成されています。

​ 当事者や家族がどう認識しているかを中心に据えたプログラムであり、あなたに当てはまらないことも十分考えられますが、話したり、考えたりするきっかけになるのではないかと思います。

 プログラムの構成 

「そうかいプログラム」は、本編(パート1から7)(約90分)と、おさらい版動画(各20-30分)6本です。本編は、家族会など他の方と視聴し、互いの気づきを共有する時間をもつことをおすすめします。おさらい版動画は、体験談を中心としたものです。動画よりも文章で読む方がよい方もいます。その場合は、テキストをダウンロードしてお読みいただくことができます。

 視聴時の注意 

●気分が悪くなる可能性があります

この動画では暴力を受けている場面は出てきません。大変だった時期を思い出してしまうことがあります。無理せず観ることをやめましょう。家族会など大勢で観るほうが楽な方もいます。

●免責事項

プログラムの通りに行動して、トラブルや損失・損害等が起きても一切責任を負いません

 プログラムの効果評価 

 「そうかい」プログラムは、その効果を検証したものです。親の立場の方に、3か月にわたって実際に視聴していただき、その前後で変化があるかどうかを検証いたしました。その結果、暴力行為の減少、当事者への批判的なコメントと敵意という感情表出の改善、親の精神的健康度や希望などにおいて、改善を認めました。効果検証論文が公表されています。

Kageyama, M., Yokoyama, K., Horiai, Y., Solomon, P. Pilot study of a video-based educational program to reduce family violence for parents of adult children with schizophrenia. Psychiatric Quarterly, Online ahead of print, 10 February, 2020. 
https://doi.org/10.1007/s11126-020-09717-6

​関連論文

 「そうかい」プログラムを作成する前に、当事者の方にインタビューを行いました。親に暴力を振るった当事者は,《辛さが蓄積》《親に反発》《発散できない辛さ》《鬱憤を親にぶつけるか葛藤》《親への暴力の発露》《快感は一転して後悔》《辛さが霧散》《状況の捉え直し》《親との関係を改善》という経験をしていた.支援者は,暴力が起きる前に,健康的にエネルギーを発散できるように支援することや,親子間の関係調整を行うことで暴力の発生を予防し得ると考えられた.また,暴力の発露は,リカバリーのきっかけになる可能性を秘めていることを視野に入れて関わることが望まれる.

吉田奈月,蔭山正子:親に暴力を振るった統合失調症当事者の経験.日本公衆衛生看護学雑誌,9(2), 81-90, 2020.

論文はこちらから

 プログラム作成メンバー(作成当時) 

研究チーム

・蔭山正子/大阪大学大学院/准教授/保健師

・横山恵子/埼玉県立大学/教授/精神科看護師

・堀合悠一郎/YPS横浜ピアスタッフ協会/精神障がい当事者

・Phyllis Solomon/ペンシルバニア大学/教授

研究協力団体

・YPS横浜ピアスタッフ協会(精神障がい当事者)

・横浜市精神障害者家族連合会(精神障がい当事者の親)

・埼玉県精神障害者家族会連合会(精神障がい当事者の親)

連絡先
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