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「精神障がいピアアドボケイトの意味と役割

-神奈川精神医療人権センターにおけるアクションリサーチ」

精神科医療に関する権利擁護活動を行う機関として精神医療人権センターがありますが、数は少なく地域も限定的です。2020年に神奈川精神医療人権センター(以下、KP)が設立されました。KPは、精神障がいをもつ当事者(以下、当事者)が中心的に活動している点に新規性があります。同じような体験をした当事者の権利擁護を行う当事者のことを「ピアアドボケイト」と言います。ピアアドボケイトは、相談者と共通する問題を経験していることから、対等な立場で相互理解や相互支援がおきます。そのため、ピアアドボケイトによる権利擁護活動は、従来の精神医療人権センターでは起こり得なかった活動へと発展する可能性を秘めていると考えます。KPは設立間もない時期であり、活動の在り方は確立しているとは言えません。そこで、本研究は、日本で初めてとなるピアアドボケイトを中心としたKPにおいて、KPの実務者と研究者がともに研究するスタイルである、アクションリサーチという研究手法を用い、ピアアドボケイトの意味や役割を明らかにし、その上で、KPの活動の方向性や意義を見出すことを目的とします。

研究成果ホームページ

ピアアドボケイトから伝えるピアの声〔ボイス〕

​プログラム名:ピアードボイス

Publication(論文)

精神障害者が認識する権利擁護支援が必要な状況と対処方法, 日本公衆衛生雑誌,2023  論文→https://doi.org/10.11236/jph.23-019

​本研究は三菱財団の研究助成で行っています(2021.10-2024.3)

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